EPSON PM-3500C プリントヘッド故障の修理

実家で大きな用紙の印刷に使っていたA3対応のカラーインクジェットプリンタPM-3500Cが故障した時に自力で修理した顛末をお話ししたいと思います。

故障時の状況はプリントヘッドが移動する時にヘッドがプリンタ本体に接触して大きな音が出ていました。電源投入時の初期化時にガガガガッとすさまじい音がして動作が止まり、インジケータが電源ランプ:消灯、メンテナンスランプ:赤点灯になってしまいます。
プリンターエラー

実はこの故障のせいでこの時点で二重に問題を抱えてしまっていたのです。それはこの故障が、頼まれて購入していた予備のインクカートリッジの交換中に同じタイミングで発生したので、直さないと自分のせいにされてしまいそうだったのです。自然故障なのに!

このことが今回の故障事件をさらに深刻なものにさせていたのです。絶対に関係者(実家の家族ですが、)に悟られずに直さないとインク交換ごときでプリンタを簡単に壊してしまった”一見パソコンに詳しそうだけど実はスキルの低いど素人”の汚名が自分の身に・・・。(--;)

気を取り直し、エラーランプの意味を調べるため、下記URLからマニュアルを確認したところ、プリントヘッド部分の不具合であることがわかりました。

PM-3500Cマニュアル

以前にプリント結果が幾何学的に帯状にずれた時に有効であったプリントヘッドが移動するシャフトへの注油で直らないかとシャフトを見たところプリントヘッドにくっついているはずのシャフト部分と接触するベアリング部品が2つともプリントヘッドから脱落してシャフト部分に残されていました。
シャフト

これで原因が分かったので、2つのベアリングをプリントヘッドにはめなおし、シャフトに注油して修理完了です。インクカートリッジの買い置きがたくさんあったので、プリンタを買い替えずに済んで本当によかったです。メーカーに修理に出しても一万数千円の修理費用は確実だったでしょうし。(T T)

余談ですが、このPM-3500CはPM-880Cの上位機種なので、この近辺に発売された機種で同様の症状が出た場合は今回のベアリング脱落を疑ってみたらどうでしょうか。十分自分で直せますよ。(^^)

【注:この修理のときの注油にはKURE CRC5-56を使いましたが、CRC5-56などの潤滑用の油は灯油を含む場合が多いので、プリンタのプラスチック部分に付くと本体を傷めます。粘性が低く灯油を含まないミシン用油などの純粋な機械油が手元にあればそちらを使っていただくほうがベストです。】

ベアリングの脱落の状態【2010.10.14追記】

コメント欄でchimaki様よりベアリング脱落の状態に関してご質問がありましたので、ここで詳しくご説明したいと思います。

▼ベアリングが脱落している状態
ベアリング

▼ベアリングをわかりやすく撮影したもの
ベアリングのわかりやすい写真

わかりにくいシャフト端でのベアリング脱落

▼シャフト左端に脱落した状態
シャフトの左端に脱落した状態

▼シャフト右端に脱落した状態
シャフトの右端に脱落した状態

▼脱落状態のアップ
ベアリング右端脱落のアップ

▼プリントヘッドの右側の状態
プリントヘッド右側のベアリング脱落画像

プリントヘッドがシャフトに接するところにぽっかりと大穴が開いています。

▼同じくプリントヘッド左側のベアリング脱落
プリントヘッド左側の脱落画像

ベアリングが脱落している状態はこんな感じです。chimaki様ご参考にしてください。

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コメント

  1. chimaki より:

    こんばんは。
    記事、興味深く拝見致しました。
    >故障時の状況はプリントヘッドが移動する時にヘッドがプリンタ本体に接触して大きな音が出ていました。電源投入時の初期化時にガガガガッとすさまじい音がして動作が止まり、インジケータが電源ランプ:消灯、メンテナンスランプ:赤点灯になってしまいます。
    我が家のプリンタ(EPSON PM-740C)も今朝からこのような状態になってしまっていました。
    紙送りの調子が悪く、30枚くらい一気に紙を送ってしまい、その直後からこうなってしまったので、プリントヘッドに負荷がかかったせいでどうにかなったことは確かなのですが、どうなったのかわからず、EPSONに電話しても「部品在庫切れで修理できない」との回答をいただき、途方に暮れていたところでした。
    本記事を拝見し、ひょっとすると我が家のもそうではないか、だとしたら直るかもと、食い入るように読ませていただきました。
    希望が出てきた感じです、ありがとうございます!
    本記事を参考に修理できればと考えているのですが、
    >プリントヘッドにくっついているはずのシャフト部分と接触するベアリング部品が2つともプリントヘッドから脱落してシャフト部分に残されていました。
    というのは、「金属の軸にわっか型の部品がふたつくっついている」(そしてそのわっか型部品は、プリントヘッドの黒いプラスチックの箱の、軸を取り囲むように空いている穴にぴったりはまる)という理解でいいのでしょうか?
    (だとすると、こちらのシャフトにはそうした部品はないので、違う原因だということになります)
    ぶしつけにも、いきなり長文で質問コメントを残してしまって申し訳ないのですが、もしおてすきのときにでもお答え頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。

  2. neo より:

     chimakiさまはじめまして。「パソコンと家電の豆知識」管理人のneoです。当サイトへのご訪問ありがとうございます。
     お尋ねの件ですが、正常なプリントヘッドの状態は、記事中の写真では見にくいですが、黒いプリントヘッド部分の奥のシャフトと接する部分に金属製のベアリング(真鍮のような黄金色っぽい色の部品)がヘッド部分の両側にくっついている状態が正常な状態です。
     chimakiさまのプリンターシャフトにハットのような形(この表現でわかるでしょうか)の黄金色の部品がくっついていなければベアリングの脱落ではなさそうですね。ちなみにうちのプリンターのときはシャフトの一番端っこでベアリングが抜け落ちて残されていました。ぱっと見た感じではベアリングが外れているようにはみえませんでしたので、シャフトの両端を一度ご確認下さい。
     故障の原因がベアリングの脱落でなければ、次の方法としてシャフトへの注油を試してみて下さい。そんなに大量の油は必要としませんので、ティッシュにたっぷりとミシン油のような機械油を含ませて数回シャフトを拭いてください。
     なお、使用する油はKURE CRC5-56の様な内部を傷めそうな灯油系や後で固着してしまうてんぷら油のような油は避けて下さい。
     最後に考えられるのはヘッドを動かしているゴムベルトがずれて、常に当初の正常な位置にヘッドを戻そうとするためにプリンターが何度もヘッド移動を試みている状態ですが、これは何かの拍子に弾みでしか治らないので、具体的な方法がありません。
     何をやってもだめだったときの最後の手段として管理人が過去にやったことは、プリントヘッドが動き出すとき、もしくは戻ろうとするときに強引にヘッドを手で押さえてベルトのずれ(もしくはプリンター内の位置メモリーがあるのかもしれませんが)を少しずらして戻すというような方法ですが、信頼性が薄い上に余計に状態が悪くなってしまうかも知れませんので参考程度にとどめておいて下さい。
     以上思いつく限りの方法をご返事させてもらいましたが、近々実家にいったときにまだPM-3500Cが使われていたらもう一度プリンターのヘッド構造を調べてみたいと思います。
     ご参考になれば幸いです。m(_ _)m

  3. neo より:

     chimakiさまこんばんは。
     今日実家に行ってプリンターの内部写真を撮影してきました。記事本文を更新して詳しく画像でご説明させていただきましたので、ご参考にして下さい。

  4. chimaki より:

    ありがとうございます!
    お早くお返事頂いておりましたのに、こちらが拝見するのが遅くなりまして申し訳ありません。
    ベアリング画像も添付して頂き、恐れ入ります。
    いまプリンタを下宿先に置いて実家に戻っておりますので、見ることができないのですが、少なくともシャフトの中途半端な部分にはベアリングが存在している様子はありませんでした。なので仮にあるとすれば両端だと思います。プリントヘッド側に大穴があいていたかはっきり覚えていないのですが、下宿にもどりしだい(来月になってしまうのですが…)確認させて頂きます。
    もしベアリングが残っていないようであれば、
    油差し、プリントヘッド押さえ、試してみようと思います。
    いろいろな原因と回復法があるのですね。
    メーカーさんでは、こちらで内部に触れて修理するようなやりかたは教えて頂けないので(当たり前か…)、本当に勉強になりました。ベアリングっぽいものが見えなかったときに、もうあきらめモードに入っていたので、他の方法もご説明頂き、嬉しく思います。
    いきなり質問をぶつけてしまいましたのに、快く非常に丁寧にご回答頂き、頭が下がる思いです。
    本当にありがとうございました!

  5. neo より:

     chimakiさま。ご返信ありがとうございます。
     ご紹介した方法でうまく直るといいですね。修理がんばってください! (^^)/

  6. はや より:

    PM-3500Cを使っていると突然左端がずれるようになりました
    ベアリングを確認したところ問題が解決して直りました ありがとうございます

  7. neo より:

    はや様、当サイトへのご訪問ありがとうございます。m(_ _)m
    プリンターの不具合が直ってよかったですね。この頃のEPSON製のプリンターはこのベアリング脱落による故障が多いように感じます。
    PM-3500Cもそうでしたが、A3対応プリンターは今でも5万円くらいはしますので、比較的印刷画質の良いこのプリンターをできるだけ長く温存できるといいですね。
    大事に使ってあげてくださいね。(^^)/

  8. wakako より:

    PM-3500C買い替えを考えていたところ、このサイトに。たしかに左右のベアリング、はずれていました。又使えるようになりそうで、感動しています。手で押し付けていますが、ヘッドの移動の際に抜け落ちてしまいます。どの程度入れ込めばいいのでしょうか?オイルが手元にないのですが、オイルを注せば、抜け落ちなくなりますか?機械に弱い私、初歩的な質問で申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。

  9. wakako より:

    ベアリング、強く押し込んでみました。プリントできるようになりました。本当にありがとうございました。今度は、用紙を送るガイドが動かなくなってしまいました。これから調べてみますが、もしなおし方がお解りならおしえてください。宜しくお願い致します。

  10. neo より:

    wakako様、ご訪問ありがとうございます。
    ベアリングが直ってよかったですね。ベアリングは基本的に落ちやすいものなので、かなり強くきつめに押し込まないとまたすぐに脱落してしまいます。
    差し支えなければベアリングをきつく押し込む前に少量の瞬間接着剤などをたらすのも効果的かもしれません。
    なお、シャフトの潤滑が悪いと印刷が幾何学上にずれて印刷されたり、ベアリングに必要以上の摩擦を与えて抜け落ちやすくなりますので、プリントヘッドが移動するシャフトには、つけすぎない程度に機械油(ミシン油)をさしておくと良いと思います。
    用紙を送るガイドが動かなくなってしまったということですが、ちょっとどこの部分を指すのかわかりかねますが、用紙送りのための背面にある用紙ガイドの部分のことでしようか?
    もしそうでしたら、用紙ガイドに関してはプリンターの構造上あまり重要な部品ではありませんので、少し強めに動かしてみてもよいかもしれません。
    プリント用紙のガイド部分は単にプラスチック製のガイド部品がプラスチック製の用紙フィーダーにはめ込まれているだけですので、慎重に動かせば動くようになると思います。
    もし、お答えが的をはずしていたらごめんなさい。
    無事プリンターが使えるようになるといいですね。(^^)

  11. wakako より:

    用紙を送るガイドも動くようになりました。しばらく使えそうです。本当に感謝しております。ありがとうございました。

  12. neo より:

    wakako様
    使えるようになって本当に良かったですね!

  13. ぺぽ より:

    はじめまして。
    昨日からPM-3700Cに赤いエラーランプが
    点灯し、うんともすんとも言わず・・・
    修理に出そうか買い換えようか半泣きで検索したところ、こちらのページに辿り着き何と復活したではありませんか!
    ありがとうございます!!
    これでインクのせいかと交換したばかりのを
    廃棄せずに済みます。

  14. neo より:

     ぺぽさま。ご訪問ありがとうございます。
     本体はともかく、追加で買ったインクが無駄になると辛いですよね・・・。(T_T)
     故障が直ってよかったですね。

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