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CASIO PROTREK プロトレック PRG-40SJの電池を交換してみました

家電

この記事の目次

腕時計の電池交換はお金があれば専門家に頼むのが一番です。

CASIO PROTREK プロトレック PRG-40SJはSR927Wというとても高価な電池を4つも使っている(電機量販店で注文して買うと下手すると1個700円くらいヘーキでします)ため、メーカーに依頼した場合の電池交換料金は電池の数と値段を考えると決して高額ではありませんが、CASIOの電池交換サービスを使うとその間時計が使えなくなったり、修理に出したり、ステーションに行くのがなかなか時間が取れずちょっと手間です。

[カシオ]CASIO 腕時計 PROTREK プロトレック TRIPLE SENSOR TOOL CONCEPT PRG-40SJ-1JF メンズ
by カエレバ

CASIO PROTREK PRG-40SJのメーカー電池交換料金

時計電池交換料金のご案内
PRG-40 定額電池交換料金(税込)
¥3,150

PRG-40 定額電池交換料金(税込)
¥3,150

時計電池交換料金のご案内(二次電池料金ご案内) – CASIO

この腕時計は毎日使っていて手放せない時計なので、今回は自力で電池を交換してみました。

なお、お約束ですが当サイトの記事を見て電池交換をして何か不利益があっても当サイトでは担保しかねますのでご了承ください。

まず、安くSR927W電池を調達します

ここで注意をしなければならないことが一つ。

SR927Wとよく似た名前でSR927SWという型番の電池がありますが、このSR927SWはSR927Wよりも電流が弱く、新品の電池でもSR927W用の時計に使うと文字盤が表示されない場合があります。

その昔、管理人は今回電池交換した時計と同じCASIO PROTREKの限定生産バージョン、「バードライフ」というシリーズの時計の電池交換の際、間違えてSR927SWを買ってしまい、文字盤が表示されない原因が分からずはまった経験があります。一瞬電池交換の作業で時計を壊してしまったのかと思いました。

こんなこともあるため、くれぐれも型番をお間違えにならないように気をつけてください。

幸い、時計の内蔵電池では定番の日本メーカーであるSONY製のSR927WがAmazonで安く買えることがわかり、さっそく注文しました。

電池を調達したらいよいよ電池交換です。

CASIO PROTREK PRG-40SJの電池交換

まずこの方位や高度のボタン側のネジを外します。
1まずこの方位や高度のボタン側のネジを外します。

このネジはネジ山が半分くらいしか切ってありません。
2このネジはネジ山が半分くらいしか切ってありません。

次にボディに爪をひっかけているこちら側のネジを外します。
3次にボディに爪をひっかけているこちら側のネジを外します。

このネジはすべてネジ山が切ってあるタイプのネジです。
4このネジはすべてネジ山が切ってあるタイプのネジです。

サイドのネジが外せたら今度は裏蓋の4つのネジを外します。
5サイドのネジが外せたら今度は裏蓋の4つのネジを外します。

裏蓋を外した状態です。
6裏蓋を外した状態です。

裏蓋を外した後はこの3つの小さなばねのようなものを落とさないように気を付けてください。このばねは裏蓋にくっついている圧電ブザーに電気を通すための回路上必要な部品になります。ただのクッション的なばねではありませんのでご承知おきください。
7裏蓋を外した後はこの3つの小さなばねのようなものを落とさないように気を付けてください。

外した裏蓋はこんな感じ。AA39と書いてある部分がばねから電気の供給を受けてアラームなどを鳴らす、圧電ブザーの部品になります。
8外した裏蓋はこんな感じ。

本体内部の時計モジュールにかぶせてある白いプラスティック製のカバーもここではずしておきます。
9ついでなので防水用のパッキンを外してきれいにふいておきましょう。

時計のボディの溝に沿ってはめてあるゴム製の部品がありますが、これが防水パッキンです。ついでなので防水用のパッキンを外してきれいにふいておきましょう。非常に細くて頼りないゴムの部品ですので、ちぎらないようにていねいに扱うようにしてください。これがちぎれるとちぎれた部分から水が内部に侵入してしまうので防水性能が0になってしまいます。
10これが防水パッキンです。

白い内部のふたを外すと電池が見えてきます。
11白い内部のふたを外すと電池が見えてきます。

電池のふたはものすごく細かい爪でひっかけてありますので小さめの安全ピンを伸ばしてその先で爪を外します。
12電池のふたはものすごく細かい爪でひっかけてありますので小さめの安全ピンを伸ばしてその先で爪を外します。

電池のふたと爪を外し、電池を交換します。全部で4個ありますので、古い電池を再度はめてしまわないように、最初にすべての電池を外して処分してから新しいパッケージから電池をひとつづつ取り出して交換してください。
13電池のふたと爪を外します。

電池交換後は貼ってあるシールの注意書きにAfter battery replacement, contact AC with (+) using tweezers.とある通り、AC(All Clear)端子と電池の+極部分を接触する必要があります。

これをやっておかないと、電池を交換しても時刻が表示されず、大変焦ることになります。

G-SHOCK change battery

安全ピンの先で示した部分がAC端子です。似たようなところが四つあるので間違えないように。この写真の位置だと4つある端子の右斜め上の端子です。次の交換の時に迷わないように少し引っかいてあとをつけておくのもいいかもしれません。管理人は交換の度に場所がわかるので重宝しています。

G-SHOCK change battery

+部分は安全ピンのピンを収める側付近が+というように注意書きが書いてありますが、ボタン電池の上側の部分ならどこでも+なのでショートしやすいところを使いましょう。

 

G-SHOCK change battery

この電池交換の作業中に内部の時計モジュールが浮き上がってこないように気をつけて交換するようにしてください。

もし作業の最中で中のモジュールが浮き上がってしまうと、ボタンで押し込む部分の内部の金具の金属のばねがボタンのでっぱりにひっかっかってはまらなくなります。

もし万が一浮き上がってしまったら、ボタンにセロテープなどをかましてばねが引っかからないように押し込んでください。

14もし作業の最中で中のモジュールが浮き上がってしまうとボタンで押し込む部分の金属のばねがはまらなくなりますので、ボタンにセロテープなどをかましてばねが引っかからないように押し込みます。

なお、内部モジュールの下の方にフィルムケーブルがねじ止めされている個所がありますが、電池交換時には特に外す必要はありません。

もしモジュール本体を外す必要があるときは、必ず外してから作業をするようにしてください。これをちぎると何かの機能が使えなくなると思います。

以上がCASIO PROTREK プロトレック PRG-40SJの電池交換の手順です。

順調にいけばすぐに終わりそうですが、管理人は時計の内部モジュールが浮き上がってしまい、その内部モジュールがうまく中に戻せず大変な時間を費やし、苦労しました。

お金と時間に余裕があればカシオさんにお願いする方が賢明だと思います。

ただ、自分でやれば1,000円未満で4つすべての電池が交換できて予備電池まで1個余分に手に入るのでお金を節約したい方はチャレンジしてみてください。

今回はいい買い物ができました。(^^)/

コメント

  1. 匿名 より:

    ありがとうございました。
    大変参考になりました。

  2. neo より:

    ご訪問ありがとうございました。
    After battery replacement, contact AC with (+) using tweezers.(バッテリー交換後のリセット)の作業をする前だと、電池を交換しても時計の液晶に何も表示されず壊れたかと思いました。笑

  3. モッハイバー君 より:

    最初SR927wとSR927SWの違いがわからず、助かりました。また通電のAC端子の位置もよくわかりました。ありがとうございました。

  4. neo より:

    モッハイバー君さんご訪問ありがとうございます。

    両者の違いは電池内の電解液にあるようで、SR927Wは水酸化カリウム、SR927SWは水酸化ナトリウムを使っているようです。

    SR927Wは強電流用、SR927SWは弱電流用となっていますので、プロトレックのようなコンパスや気圧計などを多用する時計にはSR927Wは必須ですね。

    似たような名前で紛らわしいですね。

    お役に立てて幸いでした。^_^

  5. KSSK より:

    分かりやすい説明ありがとうございました。
    大変参考になりました。
    ACの端子、四つどれでも同じだろうと勝手に思っていました。
    最近SONYのSR927はWとSWの区別を止めてしまったようです。どっちも兼ねているような表記、説明になっているので実質SWの生産を止めWだけにしたと解釈していますが、なんとなく怖いのでmaxellのWににしてしまいました。

  6. neo より:

    KSSKさん、ご訪問とコメントありがとうございます。お返事が遅くなり申し訳ありません。

    SWとWが区別されなくなった件は初耳です。Wと表示があって実は中身はSWなんてことがあったら不具合の原因がわからずこわいですね・・・。

    情報提供ありがとうございました。(^^)/

  7. 匿名 より:

    大変詳しく丁寧に説明されていますね。マニュアル並みに詳しく、すばらしいと思います。
    私は時計修理一級技能士ですが、技能を取得する前に電磁交換時に何個かデジタル時計を壊しました。もともと電池切れではなく故障している可能性もなくもないですが、電池が残って表示している時計の電池交換は緊張します。
    さてそれは、なぜか。ここにはそのことに一切触れられていません。
    上記の方法で間違いはありませんが、肝心なことが抜けています。というか気づいていないみたいです。
    運が悪ければ壊してしまいます。

    2級の技能試験の勉強をすればわかることですが。
    いい腕をお持ちなので、恐れ多くもアドバイスさせて頂いた次第です。

  8. おのむし より:

    プロトレックの型番からこのページにたどり着き、電池の入手からはじめて ただ今 無事に電池交換ができました。 細かく解説して頂き とってもスムーズに作業ができ 大変満足です。解説を載せて頂きまして 大変感謝しております。 古いプロトレックですが、先輩とタイに行く前に購入した 思い出の一品なので、傷だらけ今でも 現場の度に使っております。

    電池の入手ですが、近くのY電気・大型店やK電気では扱っておらず、やはりアマゾンさんで思ったよりも安価でマクセルが入手できました。

    職業がら細かな作業には慣れておりますが、老眼なので 目がショボショボしながら進めましたが、持っている方は 精密ピンセット2本あると 進めやすかったです。特に既存電池を抜き取る(特に両端)ところで、電池のマイナス側のミゾが接点金具に引っかかり苦労しました。

    画像を拝見し ベルトや蓋 ボタン類なども洗いながら、1時間かからずに 無事に電池交換が完了しました。

    このページのおかげです。スバラシイ! 大変感謝しております。ご紹介頂きまして ありがとうございました。

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