ニンテンドーDSのポケウォーカーを洗濯機で洗ってしまいました。水没してしまったポケウォーカーの修理方法。

新年早々、誤ってニンテンドーDSのポケウォーカーをガツンと洗濯機で洗濯してしまいました。

▼水没直後はこんな状態です。あまりに悲惨。(T_T)

もう絶対ダメだ。と思ったのですが、携帯電話でもうまく乾かせばまた使えるようになる場合もあるので、ためしに修理してみる価値はあるかな。やってみよう！

水没したポケウォーカーの修理実践

▼修理には下の写真にあるY型ドライバーが必要です。

ANEX 特殊精密ドライバー Y型 No.3470A

それではさっそく修理に取り掛かりましょう！

まず、裏蓋のネジを一般的なプラスドライバーで外し、裏蓋を取ります。

裏蓋をあけると電池が見えます。電池周りに防水・異物混入防止のゴムのシールが設けてあります。さすが任天堂。造りがしっかりしています。

※こんなにしっかりとした作りの物にあれだけの量の水を浸水させたのもたいしたもんですが・・・。よくもまああれだけ水が入ったものです。水没直後は小さな水槽みたいになってました。「この中に生まれたてのグッピーとか入ってたらかわいい。」とか思うくらいに。（笑）

これが、特殊なY型ネジです。内部の特殊なY型のネジを全部外すのですが、これには専用の特殊工具が要ります。

作業中にポケウォーカーの状態をさらに悪化させないため、Y型ネジを外す前に電池を外しておきます。

Y型ネジを外して蓋を開けた状態です。ポケウォーカーの表側ボディと内部のモジュールの間にもキチンと防水シールが設けられています。

※Y型ドライバーはほぼポケウォーカーのネジにぴったりなのですが、しっかりとドライバーをネジに押し当てて作業をしないとネジ穴をなめて（ネジ穴をドライバーで削ってしまい回せなくなってしまうこと）しまうので慎重にゆっくりと作業をするようにしてください。

まず、基盤側のネジを外し（裏蓋を外す時より小さめのプラスドライバーが必要です）、電池をセットするほうの水分をふき取ります。このときに圧電スピーカーにつながっている細いコード（写真で見えるでしょうか）を切らないように注意してください。

液晶とポケウォーカーのボディの間にも水がたまっているので、液晶をボディから慎重にはがします。（ここ一番重要で作業の難度も高いです。）粘着性の高い両面テープのような素材でくっついていますので、液晶を欠けさせないように慎重に粘着テープ部分を持って液晶パネルを剥がします。

水がたまっていた表側の液晶部分を開放したままのこの状態でしっかりとティッシュペーパーなどで内部の水を全てふき取り、さきほどの電池側の基盤も開放した状態で、念のため2,3日ふたをあけたまま自然乾燥させてください。

2,3日後自然乾燥した後に組み上げると、無事内部の水が抜けて使えるようになりました。これで一安心です。

ポケウォーカーを分解して思ったことですが、さすがニンテンドー製というべきか、実に細かいところまで配慮された設計だなー。と感心してしまいました。

今回はさすがに30分近く洗濯機の中で水に攪拌されながら水中にあったので、内部に水が浸入してしまいましたが、これだけしっかりと内部のモジュールが防水シールされた構造なら、ちょっと水溜りに落としてすぐ拾ったなどの日常的な水没なら壊れてしまうことはないでしょう。ニンテンドー製の機器の株が上がった一日でした。