OneChipBook-12-A FPGA development platformにMSXのファームウェアを書き込んでMSXBOOKにする手順

必要なもの

■OneChipBook-12-A FPGA development platform

MSXBOOKにする予定のハードウェア本体です。

■Windows 用インテル® Quartus® Prime スタンダード・エディション・デザイン・ソフトウェア・バージョン 24.1

Access Denied

Windows 用インテル® Quartus® Prime スタンダード・エディション・デザイン・ソフトウェア・バージョン 24.1

容量がバカでかいため、こんなにかかるのってくらいインストールに時間がかかります。アンインストールも同じく。用がなくなったらアンインストールした方がいいかも。

■USB Blaster

アリエクスプレスとかで買えるFPGAにファームウェアを書き込むためのデバイス。OneChipBook-12-Aを買うとついてくることが多いですが、なければ別途調達の必要があります。USB Blasterをインストールするためにドライバを入れなければいけないのですが、こいつのインストールが割とやっかいで大変。

■OCM-PLD Pack v3.9.2 (2025.06.29)

KdL Index!

OCM-PLD Pack v3.9.2 (2025.06.29)

OneChipBook-12-AをMSXBOOKにするために、FPGAに書き込むためのファームウェアを含むソフトウェア。

書き込む前の準備

まず、「20250629 OCM-PLD Pack v3.9.2 by KdL.7z」ファイルを解凍します。.7zと少し特殊な圧縮ファイルですのでこのファイルが解凍できる「Lhaplus」などの圧縮・解凍ソフトをインストールして展開します。のちほど使いますので、ファイルの展開先を控えておいてください。

次に、上記のWindows 用インテル® Quartus® Prime スタンダード・エディション・デザイン・ソフトウェア・バージョン 24.1をインストールします。4.85GBの容量のインストールファイルを使用して18GB程度のソフトウェアをインストールするので、手持ちのHP Elitebook830 G5にインストールしたときには30分強の時間がかかりました。

上記ソフトウェアをインストールした後にUSB Blasterをファームウェアを書き込むために使うWindowsPCに接続。

ここで重要な作業を事前にしておきます。

通常のデバイスセキュリティの状態のままではUSB Blasterをインストールしようとすると、セキュリティによりはじかれてしまいますので、 設定-Windowsセキュリティ-デバイスセキュリティ-コア分離の「コア分離の詳細」を開き、そこの「メモリ整合性」のボタンをONからOFFに変更しておきます。

デバイスマネージャーを起動し、ほかのデバイス の場所を確認すると、ビックリマークのついた USB Blaster が表示されているはずですので、右クリックをしてメニューからドライバーの更新をクリックします。

「コンピューターを参照してドライバーを検索」をクリックし、「サブフォルダーも検索する」にチェックが入った状態で参照から以下のパスを指定します。

C:\intelFPGA_standard\24.1std\quartus\drivers\usb-blaster

次へをクリックすると「Altera USB-Blaster」というドライバーが正常に更新され、インストールされます。

なお、上記の状態のままだと、メモリ整合性がオフになっているため、デバイスセキュリティに警告が出っぱなしになり、以下の通りUSB-Blasterが互換性のないドライバーに表示されます。

必要がなければファームウェア書き換え後は使ったソフトウェアをアンインストールして、元の状態に戻しておいた方がセキュリティ的に安心だと思います。

OneChipBook-12-A FPGA development platformにMSXBOOKのファームウェアを書き込む

スタート-すべてのアプリからAltera 24.1std.0.1077 Standard Edition-Programmer (Quartus Prime 24.1std)を右クリックして詳細から管理者として実行を選択します。

 

さきほどPCに接続したUSB Blasterから生えているフラットケーブルをOneChipBook-12-Aの正面真ん中にあるシリアルポートに接続し、OneChipBook-12-Aの電源を入れます

Quartus Prime Programmer Standard Editionの画面で左上の方にある「Hardware Setup」ボタンをクリックし、

表示されたダイアログのCurrently selected hardwareのところのプルダウンリストからUSB-Blasterを選択し、Closeボタンをクリックします。

続けて、そのとなりのMode欄で「Active Serial Programming」 を選択し、画面中ほどの左側にあるメニューから「Add File…」 をクリックしてファームウェアを選択します。

ファームウェアはさきほど解凍した「20250629 OCM-PLD Pack v3.9.2 by KdL.7z」ファイルの展開先を探します。

展開先の20250629 OCM-PLD Pack v3.9.2 by KdL\ocm-pld v3.9.2\firmware\1chipmsx_us_layout\single_epbios_msx2plus_backslash\recovery.pofを選択してOpenボタンをクリックします。

※管理人は上記ファイルを使いましたが、OneChipBook-12-Aのキーボードレイアウトとかそのほかのことが関係してきますので、最適なものをチョイスしてください。

Program/ConfigureとVerifyの下にあるすべてのチェックボックスにチェックを入れ、先ほどの左側にあるメニューのStartボタンをクリックします。

画面が更新されるので、上のビューのProgram/ConfigureとVerifyにチェックを入れます。

左メニューの Start をクリックして書き込みを開始します。

右上のプログレスバーが100%(Successful)になれば書き込み完了です。

OneChipBook-12-AからUSB Blasterを外し、電源を入れなおすとMSXの起動画面が表示されます。また、カートリッジスロットにカートリッジが挿ささっていればROMのプログラムが起動します。

今回のMSXBOOKファームウェアの書き込み作業にあたっては下記のサイト様に大変お世話になりました。この場で感謝申し上げます。

内容が重複する部分もあるかと思いますが、ご容赦いただけましたら幸いです。

OneChipBook-12-AでMSX2版Wizardryを動かすまで - Qiita
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