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Serene Bachはウェブページの静的生成、動的生成を柔軟に設定可能な使いやすいツールです。カテゴリーやアーカイブページはデフォルトでは動的に生成されますが、SEO等の観点から静的なページの出力が必要な場合にも、Serene Bach側で対応が可能です。今回は記事一覧表示を静的なページで出力するための設定方法をご紹介します。
Serene Bachはデフォルトでカテゴリーやアーカイブの記事の一覧表示ページを設定の変更のみで簡単に動的に生成して出力できますが、静的な一覧表示ページを出力するためにはカテゴリーごとにディレクトリを作成する必要があります。
静的なカテゴリー記事一覧ページの出力方法
まず、管理画面-管理メニュー-ページ構築のページでディレクトリタブをクリックします。
ディレクトリ作成・削除の画面が表示されますので、カテゴリーごとに任意のディレクトリを作成します。静的なページ(index.html)は一ディレクトリにつき一つしか作成できませんので、静的なINDEXページがほしいすべてのカテゴリに対して一つずつディレクトリを作成します。通常はlogディレクトリ配下にカテゴリーの区切りで順に作っていくとよいでしょう。
ディレクトリ作成の参考例
/log/
/log/web/
/log/web/css/
/log/web/html/
この後、管理画面-編集メニュー-記事カテゴリーのページから個別のカテゴリーの詳細をクリック。
インデックス欄を「インデックスページを作成する」に設定し、保存先欄にさきほど作成したカテゴリー記事及びINDEXページ保存用のディレクトリを設定します。
最後に再構築をすると、記事と静的なindexページが作成したディレクトリに保存されます。
カテゴリー一覧を静的ページで生成する際のデメリット
カテゴリー管理に手間がかかる
管理人も試してみましたが、静的なページを作成するためにはカテゴリーのディレクトリを作成する必要があるため、頻繁にカテゴリーを見直す場合には結構な手間がかかります。静的なページにこだわりが無ければ動的生成のままにしておいたほうが記事を/log/ディレクトリのみで管理することができますので、カテゴリー管理は動的生成のほうが圧倒的に楽です。
既存の記事のURLが変わってしまう
最大のデメリットとして、記事URLが変更されてしまう点が挙げられます。URLが変更になると過去の記事のリンクが切れてしまいますので、検索エンジンやそのほかの掲示板などからの該当記事の参照リンクがリンク切れになってしまいます。
そのため、.htaccessを使ったURLリダイレクト設定などをしておかないと、せっかくのこれまでのリンク元からのアクセスが全部パーになってしまいます。
新規にウェブサイトを作る場合はカテゴリーの構成をある程度決めたうえで実施し、すでに運用を開始しているシステムで静的INDEXページの設定をする場合は事前に移行の段取りを考えてから実施したほうが無難です。
ちなみに本サイトでは.htaccessを使ってリダイレクト設定をしたうえでカテゴリーINDEXの静的ページ作成をしてみましたが、カテゴリー数が多くなってくると、構成変更時にディレクトリを作り直すのが大変で結局元の動的生成に戻してしまいました。設定を実施される場合は慎重に。
なお、既存ウェブサイトの静的INDEXページの作成を実施する場合は、事前に下記のGoogle sitemap作成プラグインを入れておくと、変更後のURLを簡単に拾えますので、.htaccessファイルの作成がとても楽になります。
静的ページを作成しない場合でもgoogleウェブマスターツールのサイトマップ出力用としてぜひ入れておきたいプラグインです。作者のH.Fujimoto様、有用なプラグイン開発ありがとうございます。m(_ _)m
Google Sitemap用XML出力プラグイン(Serene Bach用)
Google Sitemap用XML出力プラグイン(Serene Bach用) – The blog of H.Fujimoto
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