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パソコンで見ている画像や写真を印刷したらカクカクしたり、ギザギザになってしまったことはないでしょうか。このカクカク、ギザギザは画像をパソコンで見る時と印刷する時の仕組みが若干違うことが原因で起こります。
パソコンの画面は1024×768とか1280×1024とかのピクセルと呼ばれる光の点で構成されています。このピクセルは比較的大きさが大きいため、解像度の低い(総ピクセル数の少ない)画像でも意外ときれいに見えたりしますが、印刷する場合は少し話が違ってきます。
画像を印刷するときは一粒がピクセルよりももっと小さな点で紙に印刷しています。だから十分にピクセルの数がないと印刷するときに大きな四角形となってしまい、カクカク、ギザギザしてしまうのです。
印刷するときに必要な解像度(画素数)は?
解像度とは画像がどのくらい細かく点に区切られているかという密度を表す言葉で、デジタルカメラで言うと画素数と思ってもらえば結構です。簡単に言うと画像や写真のピクセルの総数です。この画素数が多ければ多いほど写真をきれいな状態で大きく印刷することが可能になります。
写真を印刷するときに必要な総ピクセル数を求めるにはdpiという考えを用います。dpiとはDots Per Inch(ドッツ パー インチ)の頭文字をとったもので、1インチ(2.54 cm)の長さ当たり、いくつの点があるかを示す単位です。
一般的には300~350dpiあれば印刷には十分とされていますので、市販の複合機などで標準的なスキャン解像度の300dpiを例として計算してみます。
10インチ×10インチ(25.4cm×25.4cm)の大きさで印刷する場合
まず一辺が300×10インチで3,000個の点
3,000個×3,000個=9,000,000個
よって真四角の900万画素の画像ファイルがあればきれいな印刷結果が得られます。
一般的なA4サイズの用紙に写真を印刷しようとすると
A4用紙の大きさ 210mm×297mmをもとに計算すると
21.0cm / 2.54 ≒ 8.27インチ
29.7cm / 2.54 ≒ 11.69インチ
8.27 × 300 ≒ 2,481ピクセル
11.69 × 300 ≒ 3,507ピクセル
2,481ピクセル × 3,507ピクセル = 8,700,867ピクセル
よって、300dpiでA4印刷をする場合は870万画素程度の解像度が元ファイルにあれば問題ないということになります。
画像ファイルをきれいに印刷したいときは総画素数にちょっと気をつけてみてください。
そのほかの参考サイト
dpi(DPI)とは
1インチに、何個の点(ドット)があるかという単位です。
ちなみに1インチは2.54cmです。
多くの画像関係のソフトウェアで「dpi」とか「画像解像度」という言葉を見かけたことがある人も多いでしょう。ソフトウェア以外にも、プリンタやスキャナなどのパッケージにも「4800dpi」とか書いていたりしますね。この「dpi」ってのがいわゆる解像度ってやつです。
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