メディアコンバーターを使ったネットワークで全二重・半二重の設定でハマったことがありました。
メディアコンバーター富士通F9190RT3で両端を接続している光ケーブル通信でリンクがどうしても上がらない時に、この全二重・半二重の設定が影響していたことがありました。
当初ネットワークの元側のL3スイッチの設定情報が分からず、末端のハブを自動認識設定したのですが、まったくつながりません。試行錯誤しているうちに下図のように一方のハブをマニュアルで半二重固定することで通信ができるようになりました。
▼パターン1(通信できない)
【自動認識ハブ】末端側
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【メディコン】
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光ケーブル
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【メディコン】
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【設定不明のL3スイッチポート】※後に100M Harf固定と判明
▼パターン2(通信できる)
【100M Harf固定ハブ】末端側
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【メディコン】
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光ケーブル
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【メディコン】
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【100M Harf固定のL3スイッチポート】
もし、全自動のハブしか持っていなかったら問題が解決できなかったような気がします。手元に手動設定のできるハブがあって助かりました。
ここで一つ疑問がわくのですが、イーサネットの仕様上、全二重・半二重の区別がつかない時は半二重で通信を試みるはずなのでリンクが上がりそうな気がするのですが、上記パターン1の場合はなぜかリンク確立ができませんでした。今となってはF9190RT3の詳細な仕様書が入手できないのでなんとも言えませんが、製品固有の仕様なのかもしれません。
ちなみに通信時、回線を2本用意して同時に双方向通信をする場合を全二重通信(Full Duplex)、1本の回線を交互に利用して片方ずつ通信する場合を半二重通信(Harf Duplex)といいます。
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